子供や兄弟の結婚式に着る着物と貸衣装について

子供の結婚式に着る着物は、五つ紋の黒留袖

それ以外は、NGです。

私の知り合いで結婚式は黒留袖で参列し、
披露宴は色留袖に着替えたお母様がいました。
格式的には問題ないですが、主役は新郎新婦なので、おススメはしませんね。

留袖について

留袖は、出来ればお作りになった方が良いですね。

例えば、子供が一人だから1回しか着ることがない、という方でも
子供が結婚した相手の兄弟が結婚する場合、
もし、結婚式に出席するなら黒留袖です。

お子さんが一人でも女の子なら、譲ることも出来ます。
身長や体型が違っても着物は仕立て直せます。

お子様が男の子でも、女の子の孫ができるかもしれません。
その孫に譲ることも出来ます。

自分の姉妹に貸すことも出来ます。

そう考えれば決して無駄な買い物でないし、
一度でも着ることが出来るならその日のために作ることも有りですね。

大事なことは、結婚式は家柄の品定め的なところがありますので、
相手の家柄を把握してから決めた方が良いですね。

特に新婦の親の場合は、良く調べてから決めてくださいね。

嫌な思いをするのは、嫁いだ娘さんですからね。

留袖の柄

留袖の柄は、大きく分けて3つあります。

  1. 友禅の留袖
  2. 金彩の留袖
  3. 刺繍の留袖

友禅の留袖は、京友禅と加賀友禅があります。

加賀友禅は、金沢で作っている作家物の留袖です。
一人の作家が手書きで下絵から最後まで作ります。
花柄から山水柄まで派手地味対応できます。
金箔や刺繍などを使わないので、絵を纏っているような着物です。
加賀友禅の柄は、写実的で、
実際スケッチなどで書いた自然の柄を題材にしているものが多いですね。
また、柄の部分が全て手書きのため、柄がくっきりはっきり見えます。
写真に映しても柄が鮮明に見えますね。

留袖といえば、加賀友禅と言われるくらいです。

京友禅は、分業で作る留袖です。
刺繍、金箔、友禅とそれぞれ職人さんが仕事をします。
柄は、御所車や扇面など古典柄が多いですね。
京友禅は、低価格品から高級品まで様々です。

同じ友禅でも加賀と京は全く違います。

金箔の留袖

金箔は、松尾光琳という作家の商品が、30年近く前、大人気になりました。
似た柄も多く販売され、金箔ブームになりましたね。
ちょうどバブルの頃ですね。
今は、オール金箔という留袖は珍しくなりました。
京友禅の着物に金箔を使っているものが多いですね。
値段も手頃なものから高額品までいろいろあります。

刺繍の留袖

刺繍の留袖は、40年位前に流行ったようです。
お客様の古い留袖を見ると、大きな鶴や孔雀の刺繍がある着物がありますね。
手刺繍ではなくミシン刺繍がほとんどです。

最近の刺繍の留袖は、高額な商品が多く、手刺繍です。
蘇州刺繍など中国刺繍ですが、値段は高いです。
工賃の問題よりも日本刺繍をやる人がいないという問題が大きいようです。
美智子皇后様も蘇州刺繍のお着物を好んできていますが、
刺繍は「縫のお召」といって格式が高いそうです。

留袖のオススメは

個人的な意見では、
本加賀友禅をイチオシします。
若い方から年配まで、どんな世代でも似合う柄があリます。
華やかで上品で、留袖の王様だと思っています。
値段が高いのが、唯一の欠点ですね。

もっと手頃な留袖を希望するなら、京友禅の留袖です。
刺繍や金箔がプラスされた友禅柄で、
御所車、扇面などの古典柄が多いです。
何時の時代でも流行がない柄なので、オススメですね。
値段は低価格のものから高額品まであるので、
予算に応じて選べますよ。

帯について

帯は、加賀友禅なら、銀ベースもしくは薄い金地で
色糸を多く使った帯が豪華であいますね。
加賀友禅のキレイな色柄を邪魔しないような品が良い帯がいいですね。

メーカーは、長嶋成織物、服部織物、龍村織物などの一流品が良いですが、
色柄が合えば、そこまでこだわる必要はありません。

京友禅、金箔、刺繍の留袖は、基本的に金地の帯が合います。
柄にも金箔を使っているものが多いし、黒地に金は豪華で合います。

長嶋成織物の泥金の帯は、留袖にピッタリですね。

貸衣装はどんな柄を選んだら良いか?

貸衣装の家紋は五三の桐がほとんどです。
たまたま五三の桐なら良いですが、
違う場合は張り紋を付けるか、違う紋で着てしまうかですね。

張り紋はいかにもシールという感じで、分かる人が見れば一目でわかります。
わざわざ貸衣装ですと公表しているようなものです。

五三の桐紋のまま着てしまうと、他の親族と家紋が合いません。

「そんな事は気にしません」という方には「それではどうぞ」と言うしかありませんね。

貸衣装で紋が違っても問題ないという結論になって、
貸衣装を借りるようになった場合、どんな柄を選んだら良いか?

結論から言うと、貸衣装はどんな柄でも問題ありませんが、
あまり赤が多い派手すぎる柄は避けた方が良いですね。

「お祝いだから派手でも良い」と言って
真っ赤で派手な柄を勧められることがありますが、
ある程度年齢相応に選んでください。

新郎新婦の母親は、集合写真でも柄が分かりますので、
慎重に選ぶことをお勧めします。

帯と小物のコーディネート

留袖に合わせる帯

貸衣装の場合は、帯もセットで貸してくれますが、
合う帯があるなら自分の帯を締めましょう。

貸衣装の帯は、安い帯が多いので、見劣りします。

留袖用の帯は、通常は織の礼装袋帯になります。
綴れの八寸名古屋帯も金糸銀糸で織ってあり格式がある柄ならOKです。

黒留袖は金系の帯が合います。黒に金だと豪華ですね。
加賀友禅の山水柄などおとなしめの柄なら銀系の帯も品良く合います。

留袖に合わせる小物

小物は、帯揚げは白、帯締めは白、金、銀で合わせてください。
あと、末広が必要です。

真珠や珊瑚の帯留を使用してもステキですね。
その場合は、帯締めを三分紐にしてください。

草履バッグは、佐賀錦の一本手のバッグと草履をお勧めします。
エナメルでも良いですが、佐賀錦の方が格式があり第一礼装に向きます。

兄弟の結婚式に参列する場合の着物の種類とコーディネート

着る着物の種類とコーディネート

兄弟の場合は、第一礼装です。

自分がミセスなら、黒留袖か色留袖です。

ミスなら、振袖か色留袖です。

振袖はもう厳しいと思われる年齢ならば、色留袖を着てください。

色留袖はミスでも着られる着物です。
黒留袖ばかりの中に色留袖が入ると華やかになります。

色留袖の場合は、一つ紋以上あれば問題ありません。
比翼仕立てにしていない場合は、比翼のように白無地の重ね衿をしてくださいね。

コーディネートは、黒留袖と同じ帯や小物を組み合わせてくださいね。

注意すること

結婚式は、両家の初めての顔合わせであり、品定め的なところがありますので、
着物の格を下げて、お家の格を下げることが無いようにしましょう。

また、両家でお召し物を揃える事も大事です。

通常は、新婦側は新郎側に合わせるので、
着ていく着物の種類を確認した方が良いでしょう。

新郎新婦両家の着物がアンバランスだと、集合写真もアンバランスになるし、
招待客から見ても違和感があります。

兄弟や親戚のお着物もなるべく合わせるようにしましょうね。

最後に

結婚式は、本当に両家次第です。

どちらかの家が格式を重んじるなら、合わせたほうが良いですね。
あとあと、あーすれば良かった、こうすれば良かった、などと言われないように、
しっかり話をしましょうね。

両家とも格式を重んじなくて、出席者も友達などが多い式なら、
どんな格好でも良いのでしょうが、
お父様の会社の社長や議員さんなどが出席者にいる場合は、
きちんと着物を着たほうが良いですね。

結婚式の両家の衣装は、
新郎新婦よりもご両親が気を使ってあげることが大事です。

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