2020年の浴衣商戦もいよいよ2月から始まります。

もう、浴衣?まだ早いんじゃないの?と思われる方も多いと思いますが、オリンピックの開催によって花火大会が5月から始まります。

しかも当店は反物からお仕立てが基本なので、注文してから1カ月程度掛かります。ですから、3月中に仕立てないと5月の花火大会に着られません。

また、地球温暖化で毎年浴衣の季節が早まっています。昨年はゴールデンウィークに浴衣や小千谷縮みを着ていた方がチラホラいました。

そして、当店の主力商品である「三勝」さんの浴衣は、毎年人気柄は品切れになりますので、お早目の購入をお勧めしています。

本格派浴衣のおススメ柄

絹紅梅夏小紋

太い糸は綿糸で細い糸が絹糸の着物なので、浴衣というよりも夏の小紋ですね。

太い綿糸で格子に織って、その他の部分は絹糸です。

染元は、新潟県小千谷市片貝の紺仁(こんに)工房で、創業宝暦元年以来250年間、正藍染で型染小紋を作り続けています。

その藍色は天然藍の中でも黒ずんだ力強さがあり、越後正藍染めと呼ばれています。

今回、紺仁工房の越後正藍染め絹紅梅小紋を4反仕入れました。

価格は、10万円+税です。お仕立ては、国内手縫い縫製28,000円+居敷当3,000円+衿裏1,500円+湯のし1,500円で34,000円+税がプラスになります。

絹紅梅1全体写真 絹紅梅2全体写真 絹紅梅3、4全体

絹紅梅1柄アップ 絹紅梅2柄アップ 絹紅梅3,4アップ

絹紅梅の無地もございます。

価格は、5万円+税です。

絹紅梅無地3反 絹紅梅無地2 絹紅梅無地市松

綿紅梅 豆引染小紋

こちらは、綿紅梅の生地に東京染 豆引染(ごびきぞめ)で型染した小紋です。

大豆の汁で綿紅梅の生地を下染めし、その後型紙を置き、刷毛で染め上げた型染小紋です。

綿紅梅は、太い綿糸と細い綿糸で織った生地で太い綿糸を格子に織っているのでサラッとして着やすい高級生地です。

綿100%の生地は水洗いできるので、汗をかいても丸洗いすれば清潔に着られますね。

東京染の型染がオシャレで高級感があり素敵ですね。

価格は、45,000円+税です。お仕立ては、浴衣仕立てで国内手縫い13,000円+税です。

豆引染小紋4反 豆引染小紋白紺 豆引染小紋水色

豆引染小紋紺細かい柄   豆引染小紋紫

創業126年の老舗有名メーカー「三勝」の浴衣生地とは?

イチオシは、三勝の長板中型藍染浴衣

長板中型は江戸時代の染色方法です。6.5mのモミの一枚板に反物を貼り、型紙でノリを置く型付けという作業をします。

長いモミの板を使うので「長板」と呼ばれます。

中型は、浴衣の柄の大きさです。

大紋は半纏(はんてん)、法被(はっぴ)、暖簾(のれん)などについている大きな紋です。

小紋は、江戸小紋などのような小さな紋です。大紋と小紋の中間の大きさなので、浴衣の型紙は中型と呼ばれました。

染め方は、江戸小紋と同じように型紙を置き、防染のためにノリを引いていきます。

その後、藍窯に浸けて色を浸透させます。

色が浸透したら、ノリを落とすと柄が白く抜けています。

江戸小紋は、表側片面だけノリを引きますが、長板中型は両面引きます。

なぜ、わざわざ裏まで表と同じように手間をかけてノリを引くのか?

その理由は、江戸時代、奢侈禁止令(しゃしきんしれい)と呼ばれた贅沢禁止令が発行されたことにあります。

この禁止令は、庶民は贅沢をしてはいけないという法律です。

その禁止令に怒った職人が武士が着ている裃(かみしも)である絹の江戸小紋よりも手の込んだ両面染を木綿に施したのです。

表裏とも寸分と違わぬ位置に、同じ強さでノリを引いていく究極の職人技です。

江戸の職人魂が、この素晴らしい染め物を誕生させたのです。

昭和30年には、三勝の職人清水幸太郎氏が長板中型で人間国宝に認定されました。

長板中形

生地の両面に型を置いて染める高い技術、三勝染めが誇る代表的な技巧の一つです。藍のみで柄を立たせ、歩いた時に裏の柄が見え隠れする贅沢。長板中形はまさに江戸の粋そのものなのです。

技 TECHNIQUE

まさに表と裏の違わぬ柄付けの技は芸術。技がないと難しい白地に柄付けなど、現在における最高の技術を駆使しました。あっさりとした帯で長板の技を引き立てるコーディネイトで……。年齢を問わず楽しんでいただくご提案です。

三勝長板中型マネキン着用 三勝浴衣藍染に名古屋帯  三勝長板中型両面異柄

出展:三勝株式会社

当店にある長板中型浴衣です。

白地に藍染の柄が素敵です。生地は綿絽なので多少透け感はありますが地厚でしっかりした生地です。

6月から8月一杯は夏着物として、浴衣として着られます。

無形文化財の浴衣を着るなんて気持ちが良いですよね。

長板中型浴衣生地白地に藍全体図 長板中型白地に藍アップ 長板中型反物

こちらは、長板中型藍染の両面異柄です。

裏と表の柄が違います。裏表はありません。どちらも表に仕立てられます。

生地は綿ちりめんのしっかりした生地です。白地が多い面には裏の柄が表に映って不思議な感じです。

長板中型両面異柄全体 長板中型両面異柄アップ 長板中型両面異柄両面見せ

価格は、全て生地価格73,000円+税、お仕立て代は、国内和裁士の手縫い仕立てで13,000円+税。

まだ他にも長板中型はございます。ご興味ある方は、ぜひお問い合わせください。

基本的に同じ柄は滅多にありませんが、たとえ有ったとしても仕入れませんので、当店では一点物とお考えください。

毎年品切れになりますので、気に入った柄があったら早いご決断をお勧めします。

まだまだこれから浴衣シーズンです。オープンまでお待ち下さいね。

今は、ミッドタウンが臨時休業中なのでお店には見に来られませんが、

ご興味ある方は、写真などをお見せすることは可能です。

ぜひ、お問い合わせくださいね。

また、ネットショップでも少しずつ出品していますので、そちらもご覧ください。

よろしくお願い申し上げます。

下記のバナーをクリックするとネットショップにアクセスします。

ネットショップバナー      お問い合わせのバナー