着付けのプロが教える浴衣でお出かけする時の7つのポイント

浴衣でお出掛するときの注意点

~着崩れは直すよりも崩れないように着る〜

初めてブログに投稿するホームページ制作スタッフの優子です。

私は、大手の着付け教室で着付けの技術と知識を学び、
着物コンサルタントの資格を取得しました。

日常的にも着物を着ていますので、
プロとして着付けなどのポイントを投稿していきますので、
よろしくお願いします。

夏は浴衣姿でお洒落を楽しみたいですよね。
でも普段から着物を着ない方がほとんどです。
慣れない浴衣で「着崩れたらどうしよう?」という心配がある方は必見です。

着崩れは直すよりも崩れないように着る

浴衣を着て衿元がゆるんでしまったり、
裾が開いてしまった経験がある方も多いと思います。

衿元がゆるんだときは衿先をひっぱると良いのですが、
慣れていないとどこを引くと良いのかよくわかりません。

しかも汗をかいて上手く引けないことや
引き方によっては帯が崩れることにもなります。
そもそも気が付いたときに思いっきり胸元が開いていたら恥ずかしいし、
気にしてばかりでは楽しめません。

浴衣姿、女性の後姿にうちわ

そこで浴衣は、着崩れを直すよりも着崩れないように着ましょう。

着崩れ対策は補正でバッチリ

洋服を着たときには、ボン・キュッ・ボンが魅力的ですよね。
けれど和服を着たときは筒型にするのが基本で、
見た目の美しさだけでなく着崩れを防いでくれます。

つまり寸胴スタイルにするために大切なのはバスト・ウエスト・ヒップ部分です。

プロが教える7つの着付けポイント

バストについて

バストが帯に乗る

洋服のときのブラジャーは、胸を大きく見せる効果がありますが、
和服のブラジャーはバストを押さえ形を安定させます。

いつものブラジャーで胸が大きい方が良いと感じるかもしれませんが、
帯にバストが乗ると老けた印象になってしまいます。

しかもワイヤーが入っていると身体に当たって痛いです。

和装ブラジャーは一枚あると浴衣や着物を着るときに使えるので重宝します。

衿がはだける

ほんの少し衿が開き気味なのは色っぽいです。
けれどあまりにも開いていては下着や肌が見えて、
セクシーを通り越してだらしなくなってしまいます。

そうならないためには着物ベルト(コーリンベルト)と
伊達締めを締めるのがポイントです。

着物ベルト(コーリンベルト)は、
衿元がずれないように衿先を挟んで使いますが、
後ろでたるむくらいに少し余裕を持ってください。

衿が開きすぎないようにきつく締めてしまうと
逆に衿元がつまってしまい窮屈になります。

伊達締めを使うと衿元が崩れないだけでなく、
おはしょりがきれいに整えられます。

どちらもない場合は腰紐でも代用できますが、
慣れていないと締めつけられた感じがして苦しくなったり、
身体に食い込んで痛みを感じることがあります。

今までに浴衣を着て胸元が苦しかった方は、
着物ベルトと伊達締めを試してみることをおすすめします。

浴衣姿、女性の顔のアップ

ウエスト

ウエストに帯が食い込む

何もしていないウエストのままだと帯が安定しません。
着崩れの原因や、帯にシワが入りやすいのでタオルを巻いて補正しましょう。

タオルは真新しいふっくらしたタオルよりも
温泉宿で見かけるような少し薄いタイプのフェイシャルタオルが使いやすいです。

巻き方としてはウエストのくびれ部分をなくすように、
ヒップのくぼみの部分まで1~2枚巻いて、
その上からサラシでタオルを包み込むように巻いてください。

タオルは汗を吸い取ってくれるので、
かゆみやあせもが出ることもなくとっても快適です。

タオルを巻くのが苦手な方は市販で補正パットがあるので活用しましょう。

ヒップ

ヒップのくぼみ

お尻を強調せず寸胴にします。
お尻が大きい方だけでなく、
背中からおしりの上のくぼみをなくすとピップラインがきれいに仕上がります。

ウエスト部分からヒップまでタオルで補正するか、
市販ではヒップパットもあるので、
使いやすいほうでヒップのくぼみをなくしてください。

補正のパットは、ウエストパットとヒップパットが別々になっていたり、
一体型などメーカーによってさまざまな商品があります。
体型は十人十色で使い勝手や好みでご自身が楽に浴衣が着れるタイプを選びましょう。

他にも

下着が透ける

浴衣の素材や色によって気になるのは透けてしまうこと。
ショーツや足が透けて見えてしまっては恥ずかしいですよね。
そこで、便利なお役立ちグッズがあります。

浴衣用のスリップは透けないだけではなく、
汗をかいてベタベタして歩きにくかったり浴衣が足に絡みつくのを防いでくれます。

他にも女性用ステテコが大活躍。
汗をかきやすいタイプの女性におすすめです。
汗を吸い取り足さばきも楽チンです。
ステテコといっても最近はレース仕立てのキュートなデザインなどもあるので、
抵抗なく履けると思いますよ。

「そんなに、アレやコレや買えない」という方は
お手持ちのマキシ丈ロングインナーやペチコートで代用してみてくださいね。

帯にシワ

帯にシワが出るとお洒落ではありません。
帯板を入れることできれいに仕上がります。

帯板がない場合は、クリアファイル、厚紙、ダンボールを切って代用しましょう。

帯がゆるまない締めかたのポイントは、
身体に沿うように巻いてじんわりと下側を締めること。
ギュウギュウ締めても苦しいだけです。

裾が広がる

浴衣の裾が広がるのは腰紐がゆるむのが原因です。
けれど、締めすぎてしまっては苦しいですよね。

そこで、背中部分はきつめにお腹部分は補正タオルの上から締めると
長時間着ていても楽なうえに裾が広がりません。

腰骨の少し上をゴム入りの腰紐で結ぶと窮屈感がないので快適です。

最後に浴衣を涼しげに着たい方

メッシュ素材の着物用小物を利用してみてはいかがでしょうか。
市販の補正用下着のポケットに保冷剤を忍ばせたり、
下着に冷却スプレーを吹きかけて冷やしてみるのも効果的ですよ。

浴衣姿、白地にオレンジの花

これから浴衣の季節なので、次回も浴衣の着付けなどについてお話しますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。

貴女の着物ライフがよりハッピーになることを願っています。
それではまた~