男の着物 カッコ良く着るために大切な6つの事

最近男性でも着物を着たいという人が増えているようですね。

銀座や浅草に行くと着物を着ている男性も珍しくなくなってきました。

また、初詣に着物姿の男性も目にするようになりました。

カッコ良く着ている人も多いのですが、
ちょっと残念な人もたまにいらっしゃいます。

そこで、今回はカッコ良く着る方法を教えますね。

男性が着物をカッコ良く着るために大切な6つの事

寸法があった着物を着る。

  • 身丈
  • 男の着物は、女性の着物とは違い、
    「対丈(ついたけ)」といって長襦袢のようにおはしょりが無い仕立になります。
    ですから、寸法が合わないと女性の着物のようにごまかしがききません。

    身丈が合わないと、ツンツルテンになったり、引き摺ったりしてしまいますね。
    丁度良い身丈は、くるぶしの少し下位ですが、好みで良いですよ。

    江戸っ子は少し短めの身丈で、関西は長めの身丈、
    また、役者と呉服屋は身丈が長いというのもと聞いたことがあります。

    短めでも、くるぶしよりは長く素肌が見えない程度ですね。
    長めでも、足袋に多少掛かる位、後ろは地面に着かない程度です。

    身丈を合わせるには、はっきり言って着てみないと正確には分からないです。

    丈だけではなく肩や上半身の厚み、肉付きも関係します。
    人間の身体は、3Dですから、同じ身長でも身丈は多少違います。

    私が男性に販売する場合は、私の着物を着てもらい、帯を締めて裾丈を増減しますね。
    何十年呉服屋をやっていても、対丈の寸法は不安があります。

    本来は仮縫いが一番安心なのですが、
    和裁の仮縫いというのは聞いたことがありませんでした。

    ところが、最近「銀座もとじ」さんで、仮縫いサービスを始めました。
    これなら安心ですね。

  • 身巾
  • 身巾が狭いと、歩いたり座ったりすると、
    すぐに肌蹴て(はだけて)着崩れします。

    狭すぎると着る事が出来ません。

    身巾が広いと、帯の下がシワシワになりみっともないです。
    また着崩れしやすく、着づらいですね。

    身巾は狭くても広くても、背中心が合わず着崩れしやすいですね。

    痩せている人は、晒やタオルでお腹を補正すると良いですね。

    少しゆったりとした身巾で作ると着やすいです。

  • 裄丈
  • 裄が短いのもツンツルテンでおかしいですね。
    裄丈は手首のグリグリまでは欲しいです。

    また、裄が長く痩せている人は、着物の肩幅が広いので、
    胸やお腹辺りがダブつきやすいですね。

    お腹に晒を巻くなど少し補正をした方が良いですよ。

  • 褄下
  • 褄下は衿から下の長さです。
    褄下が短いと、帯を締めた時に衿先が長く出て野暮ったく見えますね。
    逆に褄下が長すぎると、衿先が帯の中に入ってしまい着崩れの原因になります。

    帯から2㎝から4㎝出る位が丁度良いですね。

  • 内揚げ
  • 内揚げの位置は、帯の下に隠れる所にします。
    帯で隠れずに、見えるのはカッコ良くありません。

帯の位置が大事です。

帯の位置は、腰骨の辺りです。
ウエストで締めると、帯の位置が高すぎてカッコ悪いです。
鏡の前で帯を締めてみて一番カッコ良く見える位置にしましょうね。

帯の位置が高いと、着崩れしやすくなります。

着ているうちに裾がAラインになってしまう。

歩いたり、座ったりしているうちに、
裾が広がってAラインになってしまうとカッコ悪いですね。

そうならないためには、
帯の位置を腰骨の辺りにすることと
左右の脇が上がってきたら、手で下げて裾がつぼまるようにしましょう。

胸がはだけるのは良いですが、裾が広がるのはカッコ悪いですよ。

下に着ている物を見せない。

着物の袖口から長襦袢が出るとカッコ悪いですね。
その場合は、安全ピンや着物用の両面テープなどで詰めてください。

長襦袢の下に着ている下着が胸元から見えるのもカッコ悪いですね。
もし、下着を着るなら胸がはだけても見えないようにU首かVネックにしてください。

それでも胸がはだけて見えてしまうなら、
長襦袢の衿を安全ピンで止めるか、「衿止め」を使用しましょう。

また、着物がはだけすぎて長襦袢の身頃の生地まで見えないように、
着物の襟元にも気を使いましょうね。

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歩き方

ガニ股の大股で歩くとカッコ悪いですね。

普段よりも歩幅を狭目にして、真っ直ぐか、やや外側に足を出せば良いです。
下駄よりも雪駄の方が歩きやすいですね。
雪駄は、ビーチサンダルと同じように指に力を入れて雪駄を持ち上げながら歩く感じです。

猫背はカッコ悪いので、背筋を伸ばして歩きましょう。

お腹の中や袖に物を入れすぎない。

男の着物は、お腹の中に物を入れたり、帯の内側に挟んだりできます。
スマホや煙草をお腹の中に入れたり、お財布を帯の間に挟んだり。
そんな風にすると、お腹の部分が膨らんできてカッコ悪いですね。

また、男の着物は袖にも物が入れられます。
重い物を入れると、袖が膨らんでブラブラするのでカッコ悪いし、
着ていて左右の袖のバランスが合わないのでおかしいですね。

信玄袋を持つか、最小限の物を入れるようにしましょう。

それでは、今回は男性が着物をカッコ良く着るために必要な6つの事をご紹介しました。

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