呉服屋嫌いな着物好きってどういう事?
私が最近言っている言葉で「呉服屋嫌いな着物好き」ってどういう事なの?って聞かれることがあります。
きちんとした日本語で言うと「詐欺的な利益最優先の呉服屋はお客様を不幸にするから大嫌い」という事です。
目次
どんな呉服屋が嫌いなのか?
私のホームページで、最近一番読まれている記事が「買ってはいけない着物屋」「強引に販売された商品をキャンセルするには」など悪徳商法がらみの記事です。
最近は「強引販売で買わされた商品をキャンセルしたい」などの相談もあります。
消費者センターを紹介するのですが、それでもダメな場合は弁護士や行政書士も紹介しています。
最近の相談で一番多いのが、若い女性の次々販売です。
20代のOLさんから、たった一カ月で300万買わせされて困っているという相談も受けました。
会社ぐるみでやっていますから、蟻地獄のように一度はまったらローンが下りなくなるまで抜けられません。
囲み販売の値引き販売です。買うまで返さない、買うまで値引きする、最初から高額な価格を付けて、どんどん値引きしていき、金銭的にマヒさせて、観念させて売りつけます。分からない人は、「なんでそんなお店に行くんだ!」とか「断って帰れば良いじゃないか!」などと言いますが、相手は強引販売のプロです。
若い女性なら、ひとたまりも無く引っかかってしまいます。
必要もなく、欲しくもない着物や帯をどんどん強引に売りつけてローン地獄に陥らせて、買えなくなるともう相手にしない。買わされた方は、罪悪感と絶望感で買った着物なんて着る気もなく、ただ借金を支払うだけ、そんな悪徳着物屋が増えています。
昔の近江商人の言葉に「三方良し」があります。買い手良し、売り手良し、世間良しという事で、今で言えばお客様も喜び販売店も喜び、そして世間も喜ぶ、つまりコンプライアンスで世の中のためになっているという事です。そんな着物屋は、本当に数少なくなっていると思います。
そんなお客様を金づるとしか思っていない着物屋、お客様を不幸にする着物屋が大嫌いです。
どんな着物屋が危険なの?
私のところには、毎月何件もキャンセルや強引販売の相談がきます。
その着物屋は数社で、全てショッピングセンターを中心にチェーン展開している着物屋です。
個人店や百貨店はそのような相談はありませんし、リサイクル着物ショップもそのような相談はありません。
ショッピングセンターの着物チェーン店が全て悪徳業者という事はありません。その中にもお客様思いの店長や販売員がいるかもしれませんが、危険なお店であることは間違いありません。
私自身35年間着物チェーン店にいましたが、お客様のためを思っても、会社の利益のために自分の気持ちを曲げて商売をせざるを得ないこともありました。サラリーマンなら仕方がないこともあり、そんなことが嫌で会社を辞めました。
売上が無ければ、店はつぶれます。会社も赤字なら潰れます。そのために、売上最優先で売り続けるしかありません。
危険な店の見分け方はあるの?
着物チェーン店はショッピングセンターだけで無く、路面店もあるし、百貨店で営業している場合もあります。
- 「お店の名前 しつこい」などと検索すると、たくさん出てくるお店は危険です。
- 店員が若い人が多く、商品知識も無く、「かわいい~」「素敵~」などと言って褒めちぎる接客は危険です。
- 店長、販売員、作家の先生など3名以で囲んで勧めるお店も危険です。
- 買えないというと大幅に値引きするお店も危険です。値段に信ぴょう性がありません。9割引きで売る店もあります。
- 個人情報を書かせることに一生懸命なお店も要注意です。安い商品を買っただけなのに、会社の決まりですからお名前、住所、電話番号を書いてください、なんていうお店は絶対に個人情報を書いていけません。
断り切れずに買わされたらどうしたら良いの?
小物を買いに行っただけなのに、囲まれて断り切れずに買わされてしまった、という話もよく聞きます。
出来れば、契約しないで「支払えないから買えません」とはっきり言って帰れたら良いのですが、買うというまで帰さないお店もあるので、その場合は、クーリングオフがきくお店は、8日以内にキャンセルの手紙を送ってください。
内容証明が確実です。メールでも受け付けるお店ならEメールで平気です。電話でも受け付けるお店なら、録音するか、受けた人の名前を聞いて日時をメモしておいてください。
クーリングオフがきかないお店なら、絶対に伝票にサインしないで、支払いもしないでください。
店頭販売では、通常クーリングオフは出来ませんので、注意してください。
最後に、悪徳業者に引っかからないために
ショッピングセンターの着物屋やチェーン店の着物屋には近寄らないことです。
危険を感じたら、すぐに帰らせてもらう事です。絶対に着装してもらったらダメです。
個人情報も記入してはいけません。
クーリングオフがきくチェーン店は?
チェーン店の中でも、店頭販売でクーリングオフがきくお店があります。
その場合は、8日以内にキャンセルを申し出てください。
チェーン店は、さが美、BANKAN、ますいわ屋、やまと、鈴乃屋です。
上記のお店でキャンセルしたい場合は、クーリングオフで無条件解約ができます。
それでは、貴女が着物を通じて、ますますハッピーになるように願っています。
また、お会いしましょうね(^_-)-☆