着物の色に合わせる帯締、帯揚、重ね衿は?
今回は、着物の色に合わせる帯締め、帯揚げ、重ね衿の色のコーディネートをお話しますね。
着物の種類によって帯締めの種類が変わることは前回お話しましたね。
帯締め、帯揚げ、重ね衿を選ぶときには、それだけではなく、色とのコーディネートが大事です。
目次
フォーマル&セミフォーマルに合わせる小物とは?
訪問着、付け下げ、色無地、江戸小紋などフォーマルから
セミフォーマルの着物に合わせる帯締め、帯揚げ、重ね衿の選び方を教えますね。
同系色がしっくりくる
基本的には、着物と同系色の濃淡の帯締め、着物と同色系の濃淡の帯揚げ、帯揚げと同色の重ね衿
- 着物が薄地なら、帯締めを同系色の濃い地色にすると中心が締まってまとまります。
帯揚げも着物と同じ色か、着物の地色より少し濃い色を使うと統一感があり、品が良い組み合わせになります。
- 着物が中間色なら、帯締め帯揚げも同じ色にするとスッキリまとまります。
または、帯締めは着物と同色でも帯揚げを薄いベージュやクリームにすると品が良い組み合わせになりますね。
- 着物が濃い地色なら、帯締めは着物と同色、帯揚げは着物の同色の薄い色が都会的でオシャレ感が増します。
同系色を中心にした組み合わせは、初心者でも失敗しない選び方でフォーマル系の基本になります。
組み合わせ一例
同系色で組み合わせた付下げと帯と小物です。
とてもシックで都会的な組み合わせですね。
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着物や帯の色を取ってみる
例えば、薄いグレーの着物に朱色系の花がある着物なら朱色系の帯締め、重ね衿も同じように朱系を使います。
帯揚げは着物と同色の薄い地色にします。
着物にピンクはありませんが、帯のピンクに合わせた帯締めです。
また、帯締めのピンクで若さを出しています。
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八掛の色を取ってみる
八掛と袖口が着物の地色と違う場合は、その色の帯締め帯揚げでも良いですね。
下の訪問着に紫色はありませんが、八掛と袖口が紫色なので小物を同色にしても違和感がありません。
また、紫は地色の青系と合う色なのでしっくりきてより馴染んで見えますね。
久保田一竹さんの辻ヶ花訪問着らしいです。
レンタル一式で99815円(税込)です。
おしゃれ着、カジュアル着物の場合
おしゃれ着やカジュアル着物は、基本的に自由です。
ただ、カッコ良く見える色の組合せはあるので、ご紹介しますね。
明るい色の小物が基本
泥大島紬、藍結城紬、久米島紬など濃い地色の紬の着物は、帯締めは赤系を使うことが多いです。
全体的に暗っぽくなるので、明るい色が欲しいという感じです。
または、八掛の色に合わせるというのも良いですね。
着物の柄の色を一色取るテクニックもよく使われますね。
帯揚げは、帯締めと色を変えても良いですが、トーンや色の系統が同じ方がシックリきます。
例えば、赤の帯締めに鶸色(ひわいろ)という鮮やかな黄緑色の帯揚げなど目がチカチカしそうな組み合わせは避けましょう。
帯締めが朱系なら、帯揚げは、同系色の濃淡か藤色、金茶位ですね。
小紋や木綿の着物も自分のセンスで選んで良いのですが、迷った時に決める基準を教えますね。
帯締め帯揚げの組み合わせの基本
- 着物の地色の濃淡にします。
- 着物や帯の柄の一部の色を取ります。
- 帯の色の濃淡にします。
- 着物の反対色を使い、アクセントにします。
一例
無地の木綿の着物に木綿の可愛い帯が存在感ありますね。
小物は着物の濃淡でスッキリ組み合わせています。着物と帯で21950円(税込)です。
着物って、小物一つでカッコ良くなったりヤボになったりするから、
小物を選ぶのは大変だけど、バッチリ決まった時はスゴく嬉しいですね。
紬や小紋、木綿の着物だったら、色の組合せは自由です。
ドンドン自分のセンスで楽しみましょう!