40代が着物で輝く!伊勢木綿をお勧めする理由とは?
40代の貴女に一番お勧めする着物は、「伊勢木綿」です。
伊勢木綿のメリットをひとことで言えば「着心地が良い、自宅で洗える、そして安い」
しかも色柄がポップで素敵、値段は安いけど、安っぽくないところもお勧め理由です。
40代の貴女が可愛い伊勢木綿の着物を着たら、10歳以上若く見られるかも知れませんよ。
それでは具体的に「伊勢木綿」を勧める理由をお話ししますね。
目次
40代に伊勢木綿を勧める7つの理由とは?
「木綿の着物は20代の若い人向け、頑張っても30代までですよね~」
40代の貴女、そんな事を思っていませんか?
そんな貴女はぜひ、伊勢木綿にチャレンジしてみてくださいね。
肌触りが良い伊勢木綿の生地
伊勢木綿は、単糸という糸を使用します。単糸は、撚りが少なく綿(わた)のような糸なので切れやすく織るのが難しいです。そのため、良質な綿を使った糸でゆっくり織らないといけません。
現代の高速な織機では織ることが出来ないため、明治時代から使用している「豊田式自動織機」を一日フル稼働して、やっと一反織れるかどうかです。
単糸は綿(わた)のように柔らかいので、その糸で織られた生地も肌触りが良くシワになりにくいです。また、綿(わた)のような糸を使用しているので、通気性が良く保温性もあります。
一般の木綿生地は洗えば洗うほど固くなりますが、伊勢木綿は洗えば洗うほど、糊が落ちて綿(わた)に戻ろうとするため、柔らかく風合いが出て、より肌触りの良い生地になります。
この肌触りの良さが伊勢木綿の一番の魅力です。
洗濯機でも洗える手軽さが魅力
手で揉み洗いが最適ですが、ネットに入れて洗濯機の手洗いモードで洗っても平気です。
基本的に湯のし済みですが、3%~5%縮む事もあります。しかし、干す時に引っ張ってシワを伸ばせば、ほとんど縮みません。
生地に糊が含まれているため、最初はシワになりやすいですが、洗ったり着たりしているうちに糊が落ちて綿(わた)のように柔らかくなります。
単衣で真夏以外着られる
絹の単衣着物は、本来6月と9月が着用シーズンになりますが、伊勢木綿は生地が地厚で保温性もあるので、10月から5月までが着用シーズンになります。
つまり、袷のお着物と同じ期間着られます。6月、9月でも天候や気温によっては着られます。
真冬は少し寒いのでは?と言う方もいると思いますが、糸に綿(わた)の特性があるので、生地自体は暖かいです。
しかし、洋装でコートを着ていても寒い時期は、防寒のため下着などを工夫して暖かいコートをお召しになってください。
着やすい生地です。
木綿の生地は、滑りにくいので着付けが楽で着崩れしにくいです。着物に慣れていない初心者でも楽に着られます。
また、長襦袢は絹か東レのシルックがお勧めです。お手頃価格のポリエステルですと静電気が起きやすく裾さばきが悪くなります。また、裾除けは木綿では無く、ベンベルグが裾さばきが良くもたつかないので、お勧めです。
木綿の生地はもたつくという人のほとんどは、長襦袢などがポリエステル、裾除けが木綿という事が多いようです。
本来、木綿は着やすい生地なので、下着や長襦袢に注意してください。
帯の組み合わせが楽しめます
伊勢木綿の着物は、格子、縞が多いので、帯の柄が合わせやすいですね。
花柄でも動物柄や風景柄、抽象的な柄でも合いますね。
また、半巾帯で変わり結びをしても良いし、京袋帯、名古屋帯でお太鼓結びや銀座結びも素敵です。
素材も、木綿、絹、織りの帯でも染めの帯でも合いますね。
礼装の使う帯以外なら何でもOKですし、帯次第でガラッと雰囲気が変わります。
帯や小物の組み合わせでセンスの見せ所ですね。
価格が安いです
初心者にとって、正絹の着物をオーダーするのはハードルが高いですね。
かと言って、ポリエステルのプレタやリサイクルの着物では寸法が合わない場合もあります。
伊勢木綿は、国内和裁氏の手縫いでオーダーしても46,000円と浴衣よりも安く仕立てられます。
マイサイズの着物はとても気やすいし、満足度も高いですね。
伊勢木綿は、生地価格も26,000円と安いし、単衣仕立てなので、衿裏、居敷当を付けても仕立て代が2万円です。
三重県の伝統工芸品に指定
今現在、伊勢木綿を生産している工場は臼井織布ただ一社になったため、大変貴重な織物とされています。
そんな貴重な織物なので、三重県の伝統工芸品に指定されています。
臼井織布が廃業したら絶滅してしまいます。
実は以前一度だけ廃業するかどうか迷ったらしいですが、問屋さんの社長が必死に止めて何とか思いとどまったらしいです。当店はその問屋さんから直接仕入れており、担当者からその話を聞きました。
いつ、廃業してもおかしくない状況だそうです。
そんな事を聞いたら、私としても何とかしたいという気持ちが先行し、当店で扱うことを決めました。
最後に
着物の生産技術の内、本当に良いもの、手間が掛かるものは年々減っていきます。
ますます、簡単で手軽で安く出来る商品が増えていきます。
中国製の糸で経糸の本数を減らして薄く紙のようなペラペラの生地を織り、インクジェットで印刷する着物が増えています。手作りで手間が掛かり良い商品は無くなっていきます。
私は、本当に良いものを残したい気持ちでいっぱいです。
売れなければ、残りません。お客様に本物の良さを伝え一点でも多く販売し、技術を守っていくお手伝いをしたいと思います。
よろしくお願いします。