安心できる着物と帯の色合わせ
色の基本
膨張色と収縮色について
- 収縮色とは
青、紫、青緑、グレーなどの寒色系は、収縮色といって小さく見えます。
つまり、小柄に痩せて見えます。
黒も収縮する色なので太っていない人が黒を身に付けると痩せて見えますが、
太った人が黒い着物を着ると黒い塊になり重量感で重そうに感じますので、注意しましょう。
太った人が着痩せ効果で黒を着る場合は、帯は青、紫、濃いグレーなど収縮色を使います。
着物は黒一色では無く、直線的な柄や切り返しなどで他の色を使っている柄をお勧めします。
- 膨張色
白、赤、ピンク、黄色、オレンジなどの暖色系は、膨張色で、大きく膨張して見えます。
白など明るい色ほど色が前に出て膨張して見えます。
似合う色と安心な色
ふくよかな方でも、白い色が似合う方もいます。
小柄で痩せている方でも黒が似合う方もいます。
また、ふくよかな方でもピンクが好きな方もいます。
小柄で痩せている方でも、濃い地色が好きな方もいます。
大事なことは、着物を着ていると目立つので、
安心できる色が良いですね。
自分の体型や年齢だけで色を決めるのではなく、
自分が好きな色、似合う色、安心できる色を選ぶことです。
冒険した着物は、不安が先に立ちので、着ないですね。
着物と帯の色の組み合わせの基本
着物の色の組み合わせで一番大事なのは、
着物と帯の色の組み合わせです。
両方が決まってから、小物の色の組み合わせになります。
着物の色が薄い地色の場合
礼装で着るなら、一般的に薄い色、淡い色がオススメです。
薄い色、淡い色のイメージは、上品、可愛い、おしとやか、高貴、お祝いです。
薄い色、淡い色は、皇室関係や上品な雰囲気の芸能人などをイメージします。
具体的な色は、白、ピンク、クリーム、藤色、薄いブルー、ブルーグレー、薄いグレーです。
膨張色ですが、着物は洋服よりも痩せて見えますので少しぽっちゃり位なら平気です。
帯の色が大事です。
身長が低い場合は、帯の色を同系色にしたほうが背が高くスッキリ見えます。
また、同系色の組み合わせは着物の上品さをさらに引き立てます。
礼装用の白地や銀系の帯は、合わせやすく一本あると重宝します。
小柄な方が濃い色の帯を締めてしまうと、身体が帯で上下に別れ背が低く見えます。
背が高い人やぽっちゃりさんは濃い色の帯を合わせてキリッと締めると良いですね。
薄い色の着物でも帯を濃い色で合わせれば、着姿が素敵ですね。
振袖などで、黒や濃い地の帯を締めると豪華に感じます。
着物の色が濃い地色の場合
粋な感じで高級があります。
個性的な人に合いますし、個性的な感じになりますね。
収縮色なので小さく、痩せて見えます。
帯の色を同系色、濃い色にした場合
小柄な方は、上下を分けないので背が高く見え、バランスが良いですね。
背が高い人も、地色が濃いため縮小して見えるので、同系の帯でも違和感がないです。
帯の色を白っぽい色、反対色にした場合
上下が分かれるので、背が高い人に良いですね。
帯の柄や素材にもよりますが、上品さが出ます。
下の写真は、着物の本の表紙ですが、品が良いですね。