50代が着物で輝く!フォーマルには本加賀友禅
目次
友禅とは
友禅ってどういう着物なんですか?
こんな質問が良くありますね。
友禅というのは、
染めの着物という事で、本来は手描きの着物の事を言います。
友禅という名前の由来
江戸時代の扇絵師の宮崎友禅斉の名前を取って「友禅」と呼ばれました。
それ以前の着物の柄は、刺繍、絞り、唐織で,染めの着物はありませんでした。
江戸時代、奢侈禁止令(しゃしきんしれい)で絞りや刺繍が禁止になりました。
そこで、京都に住んでいた宮崎友禅斉が、
扇に描くように手描きで着物に柄を描きました。
それが大ヒットして、友禅の着物がブームになります。
奢侈禁止令が解かれると、友禅に刺繍や絞りを施した豪華な京友禅が生まれました。
友禅斉は晩年、金沢に移り、加賀友禅の基礎を築きました。
金沢では刺繍や絞りの技術が無かったので、
手描きの友禅である加賀友禅の技法になりました。
友禅の種類
友禅は、京友禅、本加賀友禅以外にも東京友禅(江戸友禅)があります。
産地は、京都、金沢、東京以外に十日町でも加賀風の着物が作られています。
次回は、友禅について詳しくお話しますね。
下の着物は加賀友禅の伝統工芸士、二代目由水十久さんの作品です。
50代に本加賀を薦める理由
お薦めする一番の理由は、
本加賀ならどこに着て行っても安心です。
誰からも一目置かれる着物です。
- どこに着て行っても安心です。
- 本加賀友禅の着物は、上品です。
- 作家さんで作風が違うので、柄を選ぶのも楽しいです。
ある程度の年齢や立場になったら、
安心できる着物が一番です。
金箔、刺繍、絞りを使用していない手描きのの柄です。
柄も花柄や山水柄など古典柄で、絵画のように描かれています。
地色も藤色や薄いブルーなど綺麗な色が多いです。
50代以上になると、
地味な色よりも明るい色の方がお顔映りも良いですね。
写真うつりもばっちりですよ。
作家さんによって柄の雰囲気や色の使い方が違うので、
自分の好みの作家さんを探すのも楽しいですよ。
最近は女流作家も増えてきました。
女性らしい柄や色使いなどがありますね。
着物ファンなら、一枚は欲しい着物が本加賀友禅です。
いつかは、「本加賀友禅の着物」という感じですね。
本加賀友禅の着物の種類
昔は、本加賀友禅と言えば、留袖と訪問着がほとんどでしたが、
最近は、リピーターもいるので、それ以外の着物や帯も作られています。
留袖
留袖なら本加賀をお薦めします。
生地、黒の色、そして柄と色が他の産地の留袖と違います。
留袖が最も加賀友禅らしいと思います。
箔を使っていないので、写真を撮っても柄がはっきりして綺麗です。
生地が良く、黒は漆黒なので柄がクッキリ見えます。
加賀五彩という比較的濃い色を使い、絵画のような美しい柄です。
人気作家、伝統工芸士の柿本市郎さんの留袖です。
【錦秋の逸品】破格!極上フォーマル【柿本市郎】 伝統的工芸品本加賀友禅黒留袖「花笠」
人気作家、百貫華峰さんの留袖です。
あす楽対応 超逸品!加賀友禅「百貫華峰」氏作 最高級黒留袖
訪問着
お若い方向けの淡いピンク系などの綺麗な花柄の着物から
50代以上の方向けのシックな色柄までいろいろあります。
毎年園遊会の映像を見ますが、
本加賀友禅を着ている人が一番多いと思いますね。
最近は、本加賀友禅のリピーター向けに、紬地のスッキリした訪問着もあり、
気軽なお出掛けにも着られますね。
本加賀友禅 杉浦伸 作 「四季の花」 訪問着 hm1953
加賀友禅の最高級品、二代目由水十久さんの作品です。
【無形文化財】加賀友禅 訪問着由水十久作 花束訪問着 着物 加賀友禅 由水十久
上品な色柄ですね。
※本加賀友禅伝統工芸士山田武志先生作特撰訪問着【お誂え共】
羽織、コート
本加賀友禅の羽織やコートもあります。
高級な着物はコートを着た方が塵除けにもなるのでお勧めです。
また、帯付きよりも見た目が良いですね。
コートより長めの道中着にする方が多いです。
本加賀友禅 長羽織 羽織 手描友禅 黒地 菊水 ぼかし 正絹 浜ちりめん 未仕立て コート お洒落着 モダン シンプル b1015 [5P01Oct16]
帯
加賀友禅の染めの袋帯があります。
染め帯なので、留袖は無理ですが、
訪問着に締めればフォーマルでも平気ですよ。
染の名古屋帯もあリます。
二代目由水十久さんの染名古屋帯は、
100万円以上しますね。
本加賀友禅の染袋帯です。
【柿本市郎】傑作加賀友禅九寸名古屋帯<浜ちりめん・特選塩瀬地>「宝船」≪存在感際立つ巨匠の逸品!≫※きもの市場オリジナル!
小紋
本加賀友禅の作家さんが、小紋を手描きで作っています。
小紋は一反分全てに柄を描くので手間が掛かるので大変なようです。
最近は減っていますね。
次回は、友禅について、本加賀友禅と京友禅の違いなどを
詳しくお話しますね。