近寄ると危険!買ってはいけない呉服屋さんとは?
最近、このブログの法律関係や買ってはいけないシリーズが良く読まれています。
1月、2月は展示会やらバーゲンセールやら売り出しが多いし、3月が年度末なので呉服屋さんもさらに力が入っています。
普段からしつこいのにさらに輪を掛けてしつこく強引になると思われますので、近寄らない事をお勧めします。
目次
買ってはいけない呉服屋さんとは
呉服屋が全てダメなわけではありません。
良心的なお店もあるし良心的な人もたくさんいます。
大手チェーン店
初心者の方が初めて着物を購入するお店として大手チェーン店はお勧めしません。
なぜ、大手チェーン店を勧めないのか?
私自身が大手チェーン店に35年在籍していましたから良く分かります。
私が勤めていた会社は人格者が多く、経営理念もしっかりしていましたが、
その方々も退職され、売上も厳しくなり売上至上主義になってしまいました。
そうなると現場も売上至上主義になり不正やクレームもありました。
店長は上司から怒られないように売上を上げる事しか考えていません。
だからしつこく強引になり、お客様からのクレームや返品があとを絶たないのです。
買ってはいけないチェーン店の見分け方
どれか一つでも当てはまるお店は危険です。
- 執拗に個人情報を取得したがる。
名簿が欲しいのは分かりますが、断ってもしつこく個人情報を尋ねるお店は避けましょう。
特に、アンケートや伝票に個人情報を書かせるのは問題がありますので、注意しましょうね。
・小物を購入しただけでも名簿などに住所氏名電話番号を書かせる。
・何も買っていないのにアンケートなどと言って個人情報を取得したがる。
・加工が無い商品を購入したのに伝票を書かせる。
- 一方的に商品を勧めてくる。
小物を買っただけなのに、しつこく執拗に高額品を勧めるお店は避けましょう。
・買う気も無いのに一方的に着物や帯を勧めてくる。
・すぐに着物を着装しようとする。
・商品の説明が少なく、似合う、ステキだけで勧めてくる。
・買うと言うまで電卓を叩いて、ドンドン値引きをしてくる。
- 囲み商売で強引に販売しようとする。
3名以上で囲んで断れないような接客をするお店は避けましょう。
・店頭の声掛け、着装など役割分担が決まっているような連係プレーがある。
・3名以上で囲んで勧められ買わないと帰れない雰囲気になる。
・着装したら買うと言うまで脱がしてくれない。
・すぐに伝票を書こうとする。
・買えないと言うとローンを組ませようとする。
上記に当てはまるような小売店は、チェーン店じゃなくても避けてください。
クーリングオフが出来る着物屋さん
やまと・さが美・ますいわ屋・鈴乃屋、BANKANの5社は、店頭で購入した商品もクーリングオフの対象になっています。
店頭販売は特商法の対象外なので、本来はクーリングオフが適用されませんが自主的に行っているようです。
当日を含めて8日間は無条件で返品可能なので、着用後返品しても良いことになっています。
クーリングオフがきくだけで良い会社とは言えませんが、安心感はありますね。
5社以外は店頭販売ではクーリングオフは効きませんので、ご注意ください。
強引な販売で買わされた商品を返品したい。
消費者契約法退去妨害で返品は可能か?
「店頭で断り切れず契約させられてしまったが返品したい、どうしたら良いでしょうか?」という質問がありました。
上記の5社以外は店頭販売でクーリングオフが適用されませんので、返品するのは大変です。
帰りたいと言ったのに、「まだ説明が終わっていません」などと言って帰らせず契約させた場合は、
消費者契約法の退去妨害で契約の取り消しが出来ますが、証明するのが難しいです。
商売のやり取りをスマホなどで録音しておけば良いですが・・・。
やはり、危険なお店には近づかず、強引に勧められても振り切って帰ってください。
アポイントメントセールスとは?
お店からプレゼントがもらえるという手紙が来ました。
その後お店からプレゼント受取りに来てと電話が掛かってきたのでお店に行きました。
そうしたら、売出をやっていて作家物の商品を強引に勧められ断り切れずに契約してしまいました。
返品したいのですが可能でしょうか?
以上のような質問も最近いただきました。
これはアポイントメントセールス(販売目的を隠して集客)なので、特商法が適用されます。
当日を含めて8日間は無条件の返品が出来るクーリングオフが適用されます。
しかし、相手は手強くなかなか返品に応じません。
消費者センターで相談するのが一番良いですね。
なにかあれば、私もできる限り力になりたいと思っていますのでお問合せからご相談ください。
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