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着物姿も帯次第とは?
帯はうしろの顔、着物姿も帯次第、着物千両帯万両、帯は着物の3倍など、帯の重要性を言う言葉は数多くあります。
きもの通の方は、まず帯に目がいきます。素晴らしい着物を着ていても帯が合わないと着物姿が台無しになります。
また、色無地や江戸小紋のように柄が無い着物でも、帯で見違えるようになる事もあります。
着物好きな人の多くは、帯に凝ります。着物一枚帯三本、という言葉があるくらい、帯を数多く持つ人が多いです。
着物は帯で遊ぶ、と言う人もいます。
着物業界、着付けの世界でカリスマである森田空美先生は、
無地の着物やスッキリした飛び柄の着物にいろいろな帯を組み合わせて素敵に着こなされています。
森田先生の着こなしは、とても参考になります。
初心者を卒業するには、帯の選び方がとても大事です。
「とみや織物」馬場コレクション
当店は、初心者から上級者まで全てのお客様にとみや織物の袋帯を推薦します。
とみや織物は、明治元年、西暦1868年に創業し、今年で151年目を迎える老舗機屋です。
明治初年頃、冨谷伊助により西陣で創業し、帯地作りを始めたと言われています。
平成12年に五代目が業界の発展に貢献したという事で国から黄綬褒章を受章しました。
また、平成15年にはとみや織物の高度な技術が評価されて京都市オスカーに認定されました。今現在は7代目が跡を継いでいます。
とみや織物独自の点描綴技法、紹巴綴れ織りで制作した日本や西洋の名画シリーズは、
染めと見間違うくらいに織りで繊細な表現を施しています。
紹巴綴れ以外もインドネシアの野蚕糸であるクリキュラという黄金の繭で織った帯や
柔らかく締めやすい紹巴織などとみや織物の逸品商品が当店に勢ぞろいしています。
とみや織物「馬場洋次郎氏」について
当店にあるとみや織物の数々の名作、逸品は全て「馬場洋次郎氏」の手によるもので、
馬場洋次郎氏の技術と感性により生み出された帯です。
2014年にNHKの人気番組「美の壺」に出演されています。
馬場洋次郎氏の「美の壺」に興味がある方は、下記をクリックして1分23秒からご覧ください。
【とみや織物 馬場洋次郎氏の「美の壺」出演動画は下記をクリックしてください】 |
とみや織物は、国から黄綬褒章を受章し、京都市からはオスカーに認定されている本当に実力のある織元です。
その工場長であった馬場洋次郎氏も本物の職人さんです。
馬場洋次郎氏は今年で職人50周年を迎えましたが、今も精力的に新しい作品に取り組み、チャレンジを続けています。
次々に新しい発想の帯を開発し、デビューさせています。
クリムトの接吻、モネの睡蓮、ゴッホの夜のカフェテラスなど洋画の名画や長谷川等伯の松林図、
横山大観のおぼろ月にホトトギス、若冲の鳳凰など日本画も織りで表現しています。
織物とはとても思えないほどの繊細な色使い、元の絵と見間違うほどの精巧さは驚きとともに感動します。
当店では、とみや織物の馬場洋次郎氏プロデュースの商品のみ取り扱っています。
とみや織物 馬場コレクション 商品説明
それでは、馬場洋次郎プロデュースの逸品商品のご説明をいたします。
伊藤若冲 老松白鳳図 袋帯
絵画の説明
江戸時代中期に活躍した伊藤若冲が自身の作品を末永く世に残したいと考え、三十幅の花鳥画を制作し相国寺へ寄付しました。
その連作群「動植綵絵」の中でも最後期(1765年~1766年)の作とされる「老松白鳳図」は宮内庁三の丸尚蔵館に保存してあります。
老いた松の木に片脚で立つ鳳凰が下から旭日を仰ぎ見る姿が描かれ、鳳凰のレースのような純白の羽の美しさが際立っている名作です。
この純白の羽は、若冲マジックの極みである裏彩色で描かれています。
裏彩色とは、生地の裏に色が透けて見える絹の特徴を利用して、裏から色を塗る事によって表の色彩に微妙な効果を与える技法です。
帯の説明
帯は、この若冲の名画そっくりに紹巴綴れで織りこんでいます。純白の羽は、まず金糸で織り、その後白い糸でレースのように織っています。
この細かい表現が可能になったのは、経糸を5400本使用しているからです。
通常の帯は1800本~2400本なので、約3倍の密度になります。
上の写真左側は、羽部分のアップです。金糸がキラキラ輝いていますね。
右の写真は、無地部分の組織のアップです。無地だと思っていたら赤、青、金などの色糸が織りこまれています。
老松鳳凰図腹紋の柄です。巻く方向を変えればどちらでも出せます。
脇まで柄が上を向くので、正面や斜め横から見たら柄が綺麗に出ます。
腹紋のアップです。上の腹紋は鳳凰が飛んでいます。素敵です。
手先の柄です。左の写真は全体図で右の写真が手先の柄のアップになります。
老松鳳凰図のお太鼓柄を動画でアップしました。
今回は、とみや織物の名作シリーズ日本画編 若冲 老松鳳凰図をご紹介しました。
もっと詳しい情報を知りたい方はぜひ、お問合せからご質問してくださいね。